少し真面目な話になります。。
CSR…Corporate Social Responsibility(企業の社会的責任)の略です。
よく日本では、企業が慈善事業を行うこと、と捉える方もいますが、
厳密には異なります。
企業の最大の目的は「ゴーイングコンサーン」、
つまり「継続すること」が最大の目的です。
そして継続するためには、多くの方に納得していただける
だけの信頼をかち取る必要があり、
そのためにしっかりと会社の情報を明確に提供すること、
社会に対して意味のある活動を行っていること、
といったことが重要になるわけです。
これらの活動全てがCSRと言っても良いと思います。
また、会社は儲けることが目的、と言いますが、
上記の観点から考えると、
本来は利益は会社にとって継続するための「手段」になる、
という事になります。
だから、CSRというものが重要視されるわけです。
とは言え、このような景気の中で、
「会社は慈善事業をやっている余裕はない」
「今は、経費を削減するために、CSRは削減すべきだ」
といった声が良く聞かれます。
CSR=慈善事業と捉えている場合はなおさらです。
私たちのような活動を行うものにとって、
今の状況は決して楽ではありません。
もちろん寄付だけに頼る活動はしていませんが、
支援が減る、ということは
関わりを持つ方が減る、という事であり、
つまりは興味を持つ方が減る、という事に繋がってしまうのです。
とは言え、
単にお願いをするだけでは企業のみならず、
個人の方もご賛同は頂けないと思います。
現在はCSR3.0の時代だそうです。
CSR1.0=慈善事業だったのに対し、
CSR2.0=本業に関連した社会貢献となり、
CSR3.0=は、本業と統合した社会貢献、
つまりは社会貢献をすることで利益を出せる仕組みを作る、
という考えを持つことが重要だという事です。
様々な考えはあるかと思いますが、
この景気状況の中では、
この考えはとても大切になるかもしれません。
このような状況下でも、本当に多くの方のご支援を頂いています。
本当にありがとうございます。。
私たちのような団体の中には、
自分の活動の事だけを考え、
支援してくれる方の状況を考えない方も見受けられます。
しかし、それではどこかが無理をする結果になり、
長く続ける事が出来ません。
その中で、私たちのようないわゆる社会事業を行うものは、
売り手良し(社会事業の提供者)
買い手良し(社会事業の受益者)
世間良し (支援してくれる方)
の全てにとって益がある、
いわゆる三方良しの姿勢が大切だと思います。
そして、その「良し」というものが
気持ちの問題だけにとどまらず、
実利も生み出せるように努力しなければ
ならないのだと思います。
とは言え、様々な企業が存在する現在、
どのような実利を提供できるかは
正直測りかねます。
何より、支援してくれる方の利益ばかりを考え、
肝心な支援される方の気持ちがないがしろにされては
元も子もありません。
しかし、そういった視点を
持つことは、今後の社会貢献というものにおいて
大切な事になると思います。
そして、その三方良しの社会貢献事業が実現できたとき、
全ての方にとって継続できる仕組みになれるのだと
思います。
企業にも、個人にも、何より支援いただいている方にも、
全ての方に意味がある活動を続けていくことを
これからも心がけます。
そのためには綿密なコミュニケーションを
取っていただく事が何より大切です。
企業や個人で
「こういうことは出来ないのか?」
「ウチの企業とCSR3.0として出来ることは何か?」
など、質問があれば喜んでお答えします。
長文失礼いたしました。