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本当に「いいね!」と言われるために

みんなのとしょかんの川端です。

おかげさまで、フェイスブックのファンページの
いいね!が3000を超えました。

本当に有り難いなぁ、としみじみ思います。

震災が起こってから立ち上げたこのプロジェクト。
被災地で心の拠りどころとなるような
図書館を作ろう、と活動してきましたが、
途中から少しずつ趣旨が変わっていきました。
とはいっても、
基本的なものは全く変わっていませんよ。。

私の生まれた地域には小さい時から、歩いて行ける場所に
図書館がありました。
ヒマがあればしょっちゅう出かけていました。
時間つぶしだったり、
勉強に集中したいからだったり、
友人との待ち合わせだったり、、

図書館は、
様々な人の思いに寄り添うことが出来る場所だと
思っています。
震災で様々な事が起こった地域だからこそ、
そんな場所を早めに再生したい、
そういう思いがありました。

しかし、実際に行ってショックを受けました。

もともと図書館が無い、
という地域がこんなにも多いという現実に。。
私の考えのものさしは、
私の育った環境で作られていました。。
自分の勝手な思い込みの甘さと、
自分の無知を思い知らされた一年でした。

図書館があればすべてが良くなる、
なんてことは微塵も考えていません。

しかし、図書館という「場所」がある事で、
様々な人の、様々なきっかけを作ることは
出来ると信じています。
時間つぶしのためでも良いのです。
勉強や調べ物のためでも良いのです。
誰かとの待ち合わせのためでも良いのです。

人生は様々なきっかけの積み重ねで、
良くも悪くもなっていきます。
その中で、今まで図書館というものが無かった場所に、
「としょかん」という場所が生まれる事で、
良いきっかけが生まれ、
子どもも大人も、お年寄りにも
様々な人に何かを提供できることが出来れば、、

それが今の目的の一つです。

そして、活動のなかで
「ウチの地域には、7人しか子どもがいないから、、」
と、自動車で隣町の図書館まで向かう親子の姿を見かけました。
その町には図書館はもちろん、
近くの地域に書店もないのです。

もちろん電子書籍などは発達していくでしょう。
私も利用しています。
便利ですよね。

でも、本棚にある多くの本の中から、
その時の自分の思いや、悩み、
方向性にあったものを探すそのプロセスも、
とても大事なものだと思うのです。
それは、デジタルで検索すれば瞬時に
出てくる、その流れの中では
体験できないことです。

何より地域が違うだけで、
知識に触れる機会が減っている、
という現実があります。
実際に何度も、
「都市部」と「浜の子どもたち」の学力の差を痛感することが
多々ありました。
勉強しないわけではないのです。
勉強する機会と、
その提供される情報があまりにも少ないのです。

これからの地方は、
子どもの減少、高齢者の激増、産業の衰退傾向などが、
都市部に比べはるかに顕著であり、
解決しなければならない問題が
たくさんあるにも拘らず、
それを解決、改善するのに必要な知識が集まりづらい、
それは地域の衰退化に拍車をかける事になると思います。

図書館があるから、これらの問題が改善する、
という事でもないでしょうが、

「知の不均衡を是正する」
ことで、地域に住む方々が自らの力で、
色々な物事に取り組むきっかけは
提供できると思うのです。

それが「みんなのとしょかん」の
もう一つの目的です。

今の被災地は、
多くの若者がまちを離れ、
高齢者が地域に残る環境の中、
主たる産業が傷つき、減退し、
将来の方向性が見えづらいのが現実です。

これは何も被災地だけの問題ではありません。
なぜならこの姿は将来、
日本のいたるところで見かけることに
なるでしょうから。
もちろん、私が住む地域もそうです。

だからこそ、
この地域がいかにして生き抜いていくのか、
この地域の人々が、
何を大切にして生きていくのか、
この東北でそれを作っていくことが、
全ての地域の将来を作っていくことと同じだと
私は強く信じてます。

でも、
そんな難しい事を考えなくても、
やはり図書館はあったほうが良いですね。。
理屈ではなく、
そんな素直な思いもあります。

いろんな思いがあって、今も続けています。
でも、
活動を続ける事が出来ているのは、
このブログを読んで頂いている
皆さまの支えがあるからです。

イベントなどを開催していただき、
そこで集まった本や資金を支援して頂く方もいらっしゃいます。
ご自身のブログやHPで支援を呼びかけて頂ける方もいらっしゃいます。
会社規模で、一年以上支援を継続していただいている企業もいらっしゃいます。
いつも、facebookで「いいね!」を押してくださり、元気づけてくれる方も
いらっしゃいます。。

本当に、
本当にありがとうございます。

これからも、
支えて頂ける方から
「いいね!」
と心から言って頂ける活動を心がけ、
一つでも多くのとしょかんを
一つでも多くの地域に設置していきたいと
思います。

 

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