震災から2年が経とうとする今、
地域を取り巻く状況はめまぐるしく変化しています。
そんな中で私たちの「としょかん」はどのような場所になれば、
「いま」の地域に必要とされる存在となるのか。。。
そんなことを考えながら、
空いている時間はいろんな公立図書館を訪ねています。
この日は東京都立中央図書館へ。。
蔵書の数、
様々なサービス、
司書さんの知識、
集まっている資料、、、
どれをとっても、とてもじゃないけど、
私たちのとしょかんと比較すらできません。
思わずため息が出てしまいます。
でも、そんな私たちのとしょかんも、
楽しそうに利用してくれる方がいます。
このようなシーンが見られる場所を提供できていることは、
私たちの誇りです。
私たちが目指してきたのは、
小さくても、
暖かみのある場所であること、
コミュニティが生まれる場所であること、、、
それは震災直後から今も変わりありません。
しかし、震災から2年が過ぎようとする今、
地域の人が変わろうと努力している今、
私たちもその努力を後押しできる存在になる
必要があると思っています。
「としょかん」という場所を通じて、
「何かをはじめてみよう!」
そんなきっかけを提供する。。
そしてそのきっかけが、思いだけで終わらないように、
行動を起こすための後押しをする。。
そして、その行動を多くの方に広く伝え、
他の方にも伝播させる。。
これからの
「みんなのとしょかん」は、
利用される方の、
「何かを叶える場所」にならなくてはいけないと感じています。
「地域を元気にするために、自身で起業したい、、」
「生きがいを見つけるために趣味を作り、仲間を募りたい、、」
「医療や地域の情報など、ここに来れば何でもわかる、、」
被災地や過疎の厳しい地域ではそれも難しい状況にあります。
でも、
そんな方の思いを叶える場所として「としょかん」がある。
「としょかん」どうしで情報を共有し、
他の地域で頑張っている人やコトを知る事も出来る。
ICTを活用し、
どんな地方の小さなとしょかんでも、
司書さんとオンラインで話すことが出来て、
相談に乗ってくれる。
公立図書館のデータベースと連動し、
閲覧が可能になる。
ビジネスの起業セミナーや各種講座が開催され、
やりたいことが見つけられる。
やるべきことはたくさんあります。
たくさんありますが、それをすることで
地域が新しいカタチになる、
そのお手伝いが、下支えが、発信が出来る場所になる。
それが私たちの目指す
「みんなのとしょかん」の姿です。
さらに、現在日本全国の市町村のうち、
町立図書館は45%
村立図書館に至ってはは17%しか存在していません。
自治体だけでは厳しいこの状況を、
私たちがささやかながらでもお手伝いすることで、
その比率を1%でも多く引き上げる。
それは、
「地域で何かを叶えたい」と思える場所を増やすことにも
繋がるはずです。
とは言え、これらを叶えるためには、
私たち自身の様々な努力が必要になります。
それは、私たちの団体が信頼を高め、
より多くの方の賛同を得るだけの努力です。
2013年度中に、
私たちは一般社団法人から公益社団法人格への移行を進めます。
色々な地域で、信頼をして頂くに足る存在にならなければ、
上記に書いたことは何にも実現できません。
地域の方の努力に報いることが出来る存在になるためにも、
支えて頂く方の信頼を得られる存在になるためにも、
まずは自らを変える事から始めたいと思います。
難しい事を書いてしまいましたが、、、
要は、こういう風景を一つでも多くの地域で見るために
頑張ります。
こんな小さな子も支えてくれるとしょかんですので、
何より大切にしたいと思います。
皆さまのチカラを、これからも貸してください。
よろしくお願いします。