こんにちは、石巻センター館の広部です。
今日は、ぜひ、みなさんに見て頂きたい本のご紹介です。
「おおきな きらきらひかっている きが ありました」そう始まる絵本。
売っている本ではありません。
福岡のめぐみ幼稚園から届いた、「まほうのキャンディーがなるき」です。ゆり組の子供たちが一生懸命描いてくれた絵を本にして届けてくれました。
確かなぬくもりが感じられる最高の一冊となっています。
本当は全部撮影して写真として掲載しようかなと思ったのですが、やはりこれはとしょかんを訪れた方のみの楽しみということで。
めぐみ幼稚園のみなさん、本当にありがとうございました。蔵書の一冊として、大切に保管させて頂きます。
あ、保管しちゃまずいですね。貸出可能ですよ。
先日、東日本放送さんの番組で、「みんなのとしょかん」を紹介して下さったとき、
管理責任者の菊地さんのお薦めの本として、一冊の本が紹介されました。
その後、何件かお問い合わせを頂いていますので、こちらでも紹介します。
うみに あいに
いわさゆうこ さん作
アリス館
とても丁寧に絵が描かれている絵本。
絵本に描かれた海辺の松林など、
今では見る事が出来なくなってしまった風景が描かれています。
悲しい事が起こり、思い返したくない事もたくさんありますが、
楽しい思い出もたくさんあった事を思い出させてくれる、
そんな優しい、懐かしい絵本だそうです。
もし機会があれば、読んでみてください。
まずはお願いです。
もうすぐ6月
雨が多くなり、室内で過ごす日が増える時期となります。。
そんな時期だからこそ、室内で過ごす時間を楽しいものにしたい、、
ということで、「みんなのとしょかん」では、私たちの活動に興味を持ち、支えてくれる皆さんが薦める
「おススメ本」コーナーを設置したいと思います。
じっくり読んで欲しい本、
気分転換にうってつけな本、
自分の生き方を変えてしまった本など、、、
ちょっとしたコメントも添えて、教えて頂ければ、そのコメントをレビューとして掲載し、おすすめコーナーに設置します。
もし読み終わった本で、「是非、みんなにも読んで欲しい」という本があれば、コメントと一緒に送って頂けると大変助かります。
もちろん、コメントだけでも大歓迎です。
6月中旬の設置を目指していますので、どうか皆さまのご協力をよろしくお願いします!
(写真は前回皆さまから教えて頂いた「おススメ本」の一部です)
さてさて、そしてここからは現地の様子です。
石巻市の渡波にある神社。
3坪の小さな「としょかん」を設置した場所です。
津波により壊れてしまった参道の石垣なども、ボランティアさんたちの手により修復されました。
その後も丁寧に手入れされており、綺麗な花を咲かせています。
たくさんの方の努力により、少しずつですが、地域に色彩が戻ってきています。
とってもきれいですよ^^
そしてそして、最近のみんなのとしょかん山元町の様子はというと
基本開館時間は9時から・・・
でも、それよりも早い時間に開館しています。
理由は、としょかんの目の前にあるバス停。
小学校へ通う子どもたちはこのバス停から毎朝学校に向かいます。
そんな子どもたちが、通学前に立ち寄る事が出来るようにと、開館を早めてくれています。
この地域の子どもの数は決して多くありません。
でもそんな数少ない子どもたちのために、地域の方がルールを変えて、対応しています。
建物と本があれば図書館が出来る訳ではありません。
皆さまの支援に加え、地域の方の柔軟な姿勢と、何より日々の努力があって、このまちのとしょかんは成り立っています。
小さな地域の、本当に小さなとしょかんですが、オープンして2か月が経ち、貸し出し総数は間もなく1000冊に達します。
とっても嬉しいですね。
群馬県桐生市にある株式会社シロキヤさま(シロキヤ書店)。
みんとしょ法人サポーターとして、支えてもらっています。
各地でリクエストいただく本の種類は様々。
現地の書店で購入するものもありますが、店頭に無かったり、見つけるのに相当な時間を要したり、と労力を伴います。
そんな中、シロキヤさんは現地で購入することが出来なかった、リクエストの本を取りまとめ、配達して頂いています。
「ゾロリの新しい本」などといった、かなり抽象的な本の指定にも、丁寧に応えてくれます。
インターネットで検索して本を探す、、、
一番効率が良いのですが、私たちの書籍の購入資金の約半分は、皆さまからご支援いただいた図書カードですので、オンラインでは、活用することが出来ません。
合計5万円近い本を、500円の図書カード100枚で、、という、一見迷惑なそうなお願いも、嫌な顔一つせず、快く対応して頂いています。
そして、「余ったので、としょかんで活用してくれませんか?」と、雑誌の付録などを大量に提供してくれます。
「不要になれば、無理に持ち込みませんので」と、気を遣いながら。。。
とんでもありません。ものすごく助かります。
これらの付録は、余裕が無く、予算を掛ける事が出来ない、被災地でのお祭りなどでの景品や、子どもたちへのプレゼントとして、活用させて頂きます。
本屋さんが本を準備してくれる。。
当たり前かもしれませんが、本屋さんだからこそ出来る、プラスαの支えを頂ける事は本当にありがたく思います。
その意識の高さに心より感謝です。
みんとしょ法人サポーター
シロキヤ書店さまHP
http://www.sirokiya.co.jp/
もう一つのお話
「新聞投稿プロジェクト!」さんから、図書カード10000円のご支援を頂きました。
こちらのプロジェクトは、若い世代の方が新聞などに意見を投稿し、そのお礼として受け取った図書カードを被災地などの支援にしているそうです。
新聞投稿プロジェクト
http://www.facebook.com/Shimbun.Toukou
図書カードと一緒に同封されたリストには、誰が、どのような投稿をしてきたのか、過去の掲載履歴が記載されていました。
多くの方が、自分の考えを投稿し、発信する、というアクションを積み上げて、集めた図書カードがこのような支援の形になる、、とても興味深いプロジェクトですね。
いろんな方のアクションが私たちを支えてくれています。
本当にありがとうございます。
こんにちは!足利事務局の堀内です^^
本日の朝日新聞さんで、みんなのとしょかんプロジェクトが紹介されています。
おかげさまで、全国からたくさんのお問い合わせや支援の申し出を頂いています。ありがとうございます!!
皆さんそれぞれのカタチでアクションを起こしていただき、メッセージを読むたびに心がぽかぽか温かくなりました。
メールやメッセージでのお問い合わせに対し、たくさん頂いているため、お返事がちょっと遅くなる場合もありますが、すべて必ずお返事しますので、よろしくお願いします。
取材して頂いた事にも、それを見てお問い合わせをして頂ける事も、どちらもとっても嬉しい事です。
関心を持って頂ける事に心より感謝です。
私たちの活動は多くの方のご支援により成り立っています。
その中でも、一口1000円の支援を継続して行ってくださる、
「みんとしょサポーター」や、
法人として私たちを支えて下さる、
「みんとしょ法人サポーター」
の支援は大変ありがたいものです。
本当にありがたいのです。。
なので、
「皆さんの支援が私たちを支えてくれている」
その思いをちゃんと表現したい、と考えます。
そこで、今までも支援して頂いた皆さまのお名前を、
みんなのとしょかんに設置する、ポスターや看板で
お伝えしていましたが、年度も変わる中で、
・皆さんのの支援が私たちを支えてくれていること
・そしてその支えが少しずつ拡がっていること
を表現できるようにしたいと考え、
一口館長の看板をリニューアルさせて頂きました。
こちらの看板は、
石巻センター館、山元町などに設置させて頂きます。
また、お名前を載せていただいた皆さまに、
近日中にその掲載写真を送らせて頂きます。
一口館長となって頂く方、一人ひとりの支えが、
色鮮やかな葉となり、私たちの活動、という木を彩ってくれています。
本当にありがとうございます。
活動の継続には、
皆さまの支えが何より大切です。
どうか、一口館長として、今後とも皆さまの力を貸してください。
そして何より、色鮮やかなたくさんの葉っぱを付けてもらえるように、
私たちも出来る限りの活動を続け、皆様にお伝えしていきたいと思います。
山元町みんなのとしょかんの閉館時間は午後5時。
でもこの日は初めて利用される方が来られたのもあり、この写真を撮ったのは午後5時30分。
それでも急かす事はせず、逆に「もう少し遅くまで開けておいた方がいいかなぁ」とつぶやく管理責任者の菊地さん。
遅くなる、という事は管理する方の負担も増えます。
それでも「ここが出来て良かったよ」と言ってくれる地域の方がいるからこそ、この場所は成り立っています。
ちなみに朝は午前7時30分頃には開いています。
理由は「近くにあるバス停から学校へ通う子ども達が、朝利用出来るように」です。
この地域は、このような方の努力によって支えられています。
一方、石巻センター館には、粘土のプレゼントが。
「子どもたちに」と頂いたものですが、実はこちらは山元町のとしょかんに届いたご支援の一部です。
かなりの量を頂いた事もあり、余ってしまっては申し訳ないので、一人でも多くの子どもたちへ届けられるように、と山元町のとしょかんから石巻のとしょかんへ一部を移して、地域の子どもたちへお届けさせて頂いています。
このようにたくさんのご支援をお預かりした場合は、少しでも多くの方に届くように、いくつかのとしょかんに分けてお届けさせて頂いています。
とは言え、この粘土は、たまたま山元町と石巻のとしょかんの取材に来て頂いた朝日新聞の記者さんに運んで頂いてもらっちゃいました。。
本当に助かります。。
そんなプレゼントが届いた、石巻センター館の貸し出しノートの裏側には、「くまモン」のイラストが。
上手い、、ちょっと落書きのレベルではないな、と思い、聞いてみると、
「熊本日日新聞」でくまモンのマンガを描かれている方が来館されて、さらり、と書いて下さったそうです。
多くの人の、さりげないあたたかさが、ごく自然に見えるとしょかんです。
そんな場所を創ってくれている皆さまの支えに、
心から感謝です。
「みんなのとしょかん」プロジェクトとして活動を始め、
まもなく2年になります。
一番最初にとしょかんを設置したのは、
石巻市湊中学校。
それから少しずつ活動が拡がり、
延べ12か所にとしょかんを設置することが出来ました。
以前に比べると、
支援していただく書籍も、応援のメッセージも、
たくさん頂けるようになりました。
みんとしょサポーターとなって頂き、
活動を支援して頂ける方も増えました。
しかし、被災地の状況も、
私たちの団体の活動も、厳しい状況は続いています。
薄れていく人の関心を無理につなぎ止める事は出来ません。。
やはり継続していくことには様々な困難が伴います。
被災地と呼ばれる地域の状況は、
都市部を除けば、かなり厳しいものです。
急激な人口減少、それも働き盛りの世代が離れていくなかで、
地域に柱となる産業が無い現状。
震災後の新たな都市計画に対する合意形成の難しさ。
急速に失われる地域コミュニティ。
情を除いて冷静に判断する中で、
地域の再建がかなり厳しい自治体もあります。
その現状を見た帰り道、
自分の無力さに打ちひしがれ、
悔しいという感情すらも出ず、
ただ茫然と家路につく事も一度ではありません。。
そんな中でも、
ちいさな「としょかん」が出来たことを何より喜んでくれて、
自分の時間を割いて、
その空間を少しでも良いものにしようと
頑張ってくれる方がいらっしゃいます。
山元町の菊地さん。
みんなのとしょかんの管理責任者を自主的に請け負ってくれています。
基本的にセルフとは言え、
ご自身の仕事も、生活の再建もある中で、
日々の運営は楽ではありません。
それでも、地域の方に協力を頂きながら、
明るさとユーモアを忘れず、
日々運営をしてくださっています。
こういう人がいるから、としょかんが成り立ちます。
また、身内の話ですが、
としょかんの数も、管理する書籍の量も増え、
少しずつ煩雑になる業務の中、
どうすればより良い管理が出来るか、試行錯誤を繰り返し、
手伝ってくれるスタッフの努力も何より大切です。
日々、本の重さ、そしてホコリと闘いながら、
一館でも多くのとしょかんをつくろうと、
一冊でも良い本をとしょかんへ届けようと、
努力を続けてくれています。
そして、
地域への関心が薄れる中において、
今もこのようにブログを読んで頂ける、
皆さまがいる事が、
本当に嬉しく、何より有り難く思います。
被災地という、地域を傷つける言葉を使わないのが一番です。
でも、その言葉を使わなければ、
忘れ去られてしまうかもしれない地域があります。
ただ、
その姿は何も特別なものではないと思っています。
人口、特に若者の減少。
主たる産業の衰退。
人数的にも、年齢的にも、そして意識的にも自治会などの形成が
難しくなる地域の姿。
地域に人びとの興味関心が薄れていく状況。
これらは何も被災地に限った事ではありません。
これは、さほど遠くない未来に訪れる、
自分たちの住む地域の姿です。
自分たちの子どもが経験する未来です。
そんな中で、
多くの支えによって成り立つ、小さな団体が小さなとしょかんを創り、
そこから生まれるコミュニティが、その地域にとって必要な、
あたたかい場所となる。
そうなる事によって、
私たちの活動が被災地の支援という枠に留まらず、
地域の未来にとても意味のある存在になれれば、
皆さまの支援に対して、最大限のお返しとなる、
そう信じています。
どうかこれからも私たちの活動と、地域に
興味を持って頂ければ何より嬉しく思います。
そして、私たちも皆さまがこれからも興味を持って頂けるような
活動を心がけていきたいと思います。
地域の皆さま、
支えて下さる皆さま、
そしてスタッフ、ボランティアのみなさん、
本当にありがとうございます。
こんにちは。足利事務局の堀内です^^
みなさんGWいかがお過ごしでしょうか?
今回は以前からお話をいただいていたチャリティライブ開催のお話から紹介させていただきます。
開催していただいたのは、東京で役者や音楽活動をされている小澤紀子さんです。
小澤さんはもちろんのこと、このチャリティライブに携わった関係者の皆さん、
そしてご賛同いただき募金していただいた皆さん
本当にありがとうございます!
皆さんのお気持ちのこもった寄付金は大切に活用させていただきます!!
一方足利事務局ですが、
本・ギフトカード・ノート・お菓子などを届けてくださった方がいらっしゃいました。
仕分け作業のお手伝いも・・・といことで、夜行バスで13時間かけて
なんと兵庫県たつの市から来てくださいました!!!
ただ、感謝しかありません。
三木沙織さん、ありがとうございました!
こうして全国でたくさんの方が、私たちの活動を知って、協力するために行動してくれています。
そのアクションがなければ、今の活動は存在しません。
「本が読みたい」
震災直後の避難所で、その声を聞き、3万円分の本を購入し、避難所へ届けたことから始まったこのプロジェクト。
その後、多くの方の力が集まり、今までに、累計で20万冊を超える本が集めることが出来、
12か所の「としょかん」が設置されました。
「すべてのまちにとしょかんを」
その目標にはまだまだ届きません。
ただ、一人一人がアクションを起こしてくださることで、わずかでも、ただ確実に目標に近づきます。
それが何より励みになります。
多くの方が行動してくれているから、今があります。
皆さまがアクションしてくれている事に心より感謝です。
東松島市の大曲浜。大きな被害を受け、更地となっている場所です。
としょかんを設置した、グリーンタウンやもとの仮設住宅に住む方の多くは、この地域に住んでいました。
今は瓦礫を運ぶダンプが走るばかりのこの地域に、たくさんの青い鯉のぼりが浜風を受け、たなびいています。
津波により、弟さんを亡くした大学生の伊藤健人さんが、瓦礫の中に埋もれていた青い鯉のぼりを見つけ、弟さんのために飾った事から始まったこのプロジェクト。
今では300匹以上の鯉のぼりが、津波で亡くなった子ども達のために、空を泳いでいます。
去年と比べても、周りの何も無い景色も、子どもを亡くした親の苦しみも、何も変わりません。
そんな中、鯉のぼりも変わらず元気に泳いでいます。
5月5日まで飾られ、最終日は和太鼓などの演奏もあるとの事です。
GWなどでお越しになる方は是非ご覧下さい。