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無理なく心を寄せる

先日、栃木県足利市にあるショッピングセンターで、塩竃神楽保存会の皆さまをお招きして、宮城県塩釜市の無形文化財である、「塩竃神楽」の舞が披露されました。

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震災から3年近くが過ぎ、少しずつ関心が薄れゆく中、どうすれば東北という地域に心を寄せ続けられるか。。
いま、決して避けることの出来ない問題だからこそ、お願いだけではなく、無理なく心を寄せる在り方を考える必要があります。

そんな中、厳しい中で頑張っている東北の方々の姿を見て頂く事で、これからの前向きなアクションを呼び起こすことを目的として開催したこの事業。
お陰様で多くの方がご来場してくれて、同会場の3階で開催されていた、グリーンタウンやもと仮設住宅の皆さんによる手作り製品の販売も、期間中に完売となり、急きょ追加の製品を送って頂いたほどでした。

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「絆、という言葉から、覚悟、という言葉に思いを代えて頑張っている。」
挨拶の言葉からも、その思いが伝わる、素晴らしい舞いでした。
思いのこもった人たちの、このような機会に触れることで、無理なく思いを繋げる事が出来る。そんなことを感じられた一日でした。

絶えることなく

今日も、みんなのとしょかんの事務局にはたくさんの本が届いています。
思い入れのある本から、ご家族が大切にしていた本、ご自身が書かれた絵本まで、その内容は様々です。
そして2回、3回と繰り返しご支援いただける方もたくさんいらっしゃいます。。
図書カードも多く届いています。。

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夕張へのとしょかん設置を準備している事もあって、東北はもちろんですが、
「是非夕張に届けてほしい」というメッセージも頂きます。
多くの方が夕張という場所に心を寄せて頂けることが伝わり、何より有り難く、そして嬉しくなります。。

現在READYFORさんにて募集しているプロジェクト。
目標まではまだまだ遠いですが、それでも一人、また一人と、参加してくれる事。。金額の多寡ではなく、全国の方が、子どもたちや地域の方を思って支援を決断してくれる。。そのアクション自体が私たちにとって何よりの励みとなります。
https://readyfor.jp/projects/yuubari-mintosho

多くの方のアクションが絶えることなく続いていること、本当に感謝です!

それでも生きていける場所を

みんなのとしょかん、代表の川端です。
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たまに不安が襲ってきては、無性に本を読み漁ります。
としょかんの設置をすすめている際は特にそうです。

この活動をしている中で常に思うことがあります。
「過疎、高齢化が進む地域の未来はどうなるのか?」
「そんな中で私たちの行う事は地域の邪魔にならないか?」

人口減少が始まっている中で、
経済的な生産性が衰退する地域。
そこにはどんな未来があるのか?
経済的な視点で言えば、かなり厳しい、としか言いようがありません。
「厳しい」なんて簡単な言葉では表せないほどに。。

ただし、経済とは別の視点で考えた時、その答えは少し異なってきます。
もちろん、医療や介護など、クリアすべき問題は山のようにありますが、、

私自身、会社という場での経済活動にも身を置いていますし、
お金の大切さと残酷さを知っているつもり、の人間です。
だから、経済を、お金をないがしろにするつもりは毛頭ありません。

コミュニティが育っていく、それは元来とても手間の掛かるものです。
そしてお金はその手間を省くことが出来る便利な道具でもあります。
そして、コミュニティという手間の掛かるものは、
貨幣で買える「サービス」というものに変換されてきました。。
近所との交流も、
年老いた世代の世話も、
お買い物の代行も、
庭の掃除さえも、、

水や食料、さらにはエネルギー、
生きていくために必要なこれらのものを現物として貯めておかずとも、
交換できるツール、それがお金の本来の姿であるはずです。

繰り返しとなりますが、
それが悪い訳ではありません。
それによって生きていく事が出来る人がいるのもまた事実です。

経済が全てにおいて至上のものであれば、
そこで通じるお金というものの価値は絶対的です。

ただ、地域はそれが少しだけ違っている時があります。
お金はもちろん大切なのですが、
地域のつながりという、いわゆる「手間」も大切にしている、
そんな姿勢が残っています。

お金は大切です。
でも、経済的に不利な環境に立たされる地域が、
都市部と同じようなシステムでは、やはり不具合が生じます。

それを補うものが、コミュニティなのかもしれません。
お金の代わりに「手間」を掛けることによって、
「サービス」は受けられなくても「お互い様」で助け合える。
貨幣価値に換算すれば、相当な価値になるはずのものです。
もちろん換算なんか出来ませんが。
でも、そんな価値のあるものが地域には存在しているのです。
経済活動で賄いきれないものを埋められるほどに。

経済というものさしで測るのか、
コミュニティというものさしで測るのか、
つまりは人の価値観によって、その優劣は異なります。

だから、もう少しこういった考えがもう少し明確になって、
自分の住む場所が選択できる時代になればよいなぁ、と考えたりします。
経済と利便性を主流(?)とする都市部。
経済性は低いものの、コミュニティで補いあう事が出来る地域。

私はそのバランスのとりやすい、地域が好きなのかもしれません。

経済活動はこれからも重要ですが、
もし、
私が無一文になり、家を引き払う羽目になったとしても、
せめて家族にその日の食事と、空いている部屋を貸してくれるような、、
厳しい事があっても、それでも生きていける地域もあってほしい、と思います。

経済活動が潤滑に回りづらい地域こそ、
その活動を補充してくれて、いざという時に支えとなってくれる、
ある意味、保険のようなコミュニティは今後不可欠だと思います。

私は欲張りな人間ですので、
お金もあったほうが良いと思いますし、
いざという時に支えてくれるコミュニティも必要だと感じています。

そんなコミュニティを醸成できる場として、
「としょかん」があってほしい、、
作り手として、そう思っています。

夕張の図書コーナーから

夕張の図書コーナーにて。
図書コーナー
先日のREADYFORでも書きましたが、図書館が閉館した夕張市において、保健センター内に設置されたこの図書コーナーの運営予算は0円。そんな中で教育委員会より委嘱された司書さんが一人、そして地域のボランティアさんで運営されています。職員さんは一人で奮闘しているため、開館は火曜日から土曜日となっています。

ただ、図書コーナーとなってからは市立図書館時代にはなかったボランティア団体が立ち上がっただけでなく、書架や、新着図書、様々な備品は多くの方の支えにより準備されています。
また図書コーナーながらも、道立図書館との連携もありボランティアの育成支援、蔵書支援などもされているとの事。
何より、市立図書館時代よりも蔵書数は減ったものの、利用数は増えているようです。
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とは言え、東京23区より広いこの町をこの図書コーナー一か所で補うのは難しい現状はあります。

しかし、これらが成り立つのは、やはり運営される地域の方の努力があってこそだと思います。

図書館がただ本の置いてある場所となるのか、
地域の方の集まる場所となるのか、
すべてはひと次第。
私たち、「としょかん」という場所をつくる人間は、ただハコをつくる事は絶対にせず、地域の方の努力がしっかりと実を結べるために努力をすべきだと改めて感じました。
学びの多い一日でした。

明けましておめでとうございます

いつも「みんなのとしょかん」を支えて下さり、本当にありがとうございます。
今年も、一つでも多くの地域に、コミュニティが育つ場所としての「としょかん」を設置出来るようにすることはもちろん、その場所が地域の方の力を借りながら、少しずつ育っていけるように努力していきたいと思います。
また、昨年は多くの方から情報やアドバイスを頂きました。。今年も皆さまとの情報交換を含め、多くの交流が出来れば良いな、と思っています。。
今年もよろしくお願いします!
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※現在、READYFORさんで、「夕張市へのとしょかん設置」に向けたプロジェクトを進めています。是非ともお力を貸してください!
https://readyfor.jp/projects/yuubari-mintosho/announcements/6504