新着情報

まずは1001冊

夕張のとしょかん設置に向けて、第一便となる書籍、計1001冊を旧夕張小学校に送らせて頂きました。
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夕張のとしょかんのオープン予定は5月11日ですが、実は4月1日より旧夕張小学校で、一般社団法人らぷらすさんの取り組みである、校舎と体育館を活用し、障がい者、高齢者がともにホワイトアスパラ等を栽培したり、調理室を使って喫茶や料理も振る舞える、「ゆうばり共生型ファーム」の入所式が行われるため、何とか間に合わせたい、という思いもあり、先に送らせて頂きました。

皆さまから頂いた本や、閉校となった小学校からお預かりした本、リクエストを頂いた本など、計1001冊、16ケースが夕張に旅立ち、先日無事に届きました。
皆さまから頂いた本、リクエスト本を購入するための図書カード、そして本を送るための送料。。どれも皆さまの支援があって、初めて叶うものです。どれも無駄にならないよう、丁寧に送らせて頂きました。。

とは言え、本を送るだけでは、地域の方のコミュニティを作るお手伝いにはなりません。。

これらの本が少しでも地域の方に喜んで頂ける事を願うとともに、何より夕張という地で頑張っている方の後押しが出来るような場所をつくれるように、5月への準備を進めたいと思います。

新規設置とローテーションに活用します!

私たちみんなのとしょかんの事務局には、全国から「としょかんで使ってほしい」というメッセージとともに、
たくさんの本が届きます。

ご自身の著書を送って下さる方。
図書館の司書さんで、使わなくなったものの、程度の良い本を送って下さる方。
わざわざ、事務局まで届けて下さる方。
震災直後から、今も10回を超える支援をしてくださる方。
その形式は様々ですが、
どれもありがたいサポートです。

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先日は、松本市の開智小学校の6年1組の皆さんより、21冊の本が届きました。
一冊一冊にメッセージが書かれたしおりが添えられて。。
昨年の3月にもメッセージとともに18冊の本を贈って下さった皆さんです。

この本は6年1組の皆さんが、今年もアルミ缶を集める活動を続けるだけでなく、
学校のバザーでも様々な工夫をされ、一生懸命集めた資金の3万円で購入してくれたものです。

そして、この取り組みに対して賛同して下さったアルミ缶回収の業者さんが、少し高い値段で買い取ってくれたり、
近所の本屋さんが、子どもたちが良い本を選ぶために、たくさんの本を学校に持って来てくれるだけでなく、
送料まで負担してくれた、との事です。地域の方まで協力してくれた、思いのこもった本です。

3月19日は彼らの卒業式とのこと。
そんな素晴らしい日に、何よりのプレゼントが届きました。
頂いた本は昨年同様、みんなのとしょかん石巻センター館の蔵書として地域の子どもたちに届けます。

開智小学校6年1組の皆さん、担任の永原先生、本当にありがとうございます。
そして、ご卒業、おめでとうございます!
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私たちが設置するとしょかんは、決して大きくはない為、定期的に本をローテーションをすることで、
地域の方に愛され続ける場所を目指しています。

設置してあるとしょかんでは春のローテーション、
また、今月末の夕張へのお届けも準備を進める中で、日々届く本は、何よりもそれらの活動を支えてくれます。

皆さまの本が集まり、様々な地域にとしょかんが出来る。
今もその活動が続けられることに心より感謝申し上げます。

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ある日の石巻センター館

ある日の石巻センター館。
近所の子達と気さくに話す、ヒロべ館長。
地域の子達の居場所になっているとしょかん。
それは場所があるだけではダメで、その場所の空気感をつくる人がいて、初めて居場所になるのだと思います。

ちなみにこの写真を撮った日は3月11日の午前。
いろいろな体験をして、いろいろな思いがある地域だからこそ、どんな時でも、この場所はのんびりできる場所であって欲しいと思います。
そんな場所に育ててくれている、ヒロべ館長。
身内を褒めるのも何ですが、人柄ですね。

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恩納村より、3年分の贈りもの

沖縄県の恩納村にある、全校生徒14名が学ぶ、喜瀬武原(きせんばる)中学校さまから、一通の封筒が届きました。
封筒の消印は3月11日。
中にはお手紙、新聞記事とともに、20枚の図書カードが。

2011年の3月より、卒業の準備をしていた当時の3年生が「被災地のために何か役に立ちたい」という思いから先生と相談し、書いた作文を新聞に投稿し、掲載された際に届く図書カードを届けよう、という事になったそうです。
その後3年生が卒業した後も後輩が意志を受け継ぎ、積極的に投稿をしてくれていました。投稿数は60回を超え、うち20回が掲載されました。

そして3年間継続し、集めてくれたその20枚の図書カードを私たちに託してくれました。
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図書カード自体ありがたいものですが、
3年が過ぎ、少しずつ人の記憶から薄れゆくものがある中で、
遠い場所から、継続して東北を思い続けてくれている、、
その姿と行動が何よりも嬉しく思います。

もうすぐ、入学のシーズンになります。
頂いた図書カードで、新一年生に読んでもらいたい本を購入し、石巻や山元のとしょかんに設置させて頂きます。

心があたたかくなるプレゼント、本当に感謝です。

追悼の灯

宮城県山元町、山下駅跡。
津波により大きな被害を受け、駅は解体され、何も無くなってしまったこの場所に、
一つ一つにメッセージが書かれた竹灯籠がたくさん飾られました。
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午後6時。
地域の方が集まり、
供養の法要が営まれました。
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今日はただ、
地域の方に心を寄せたいと思います。

仕舞う支援

みんなのとしょかん、代表の川端です。
少し長文になります。

「復興はまだまだ」「被災地とは呼ばないで」、、
色々な言葉が聞かれます。特にこの時期になると、、
「どの情報が一番正しいのですか?」とも聞かれます。
おそらくすべてが正しいのでしょう。

人や地域が違えば、視点が違えば事実は違うのに、
様々な地域で起こっている事を一言で表すなんて出来ないのに、
被災地はこうだ、とまとめたがる種類の報道は、やっぱり好きにはなれません。

そんな偉そうなことを言いながら、自分自身、まとめて考えてしまっている気がして、時折自分自身に苛立ったりもしています。

私たちの活動も一つではなく、様々な変化が起きています。
被災された地域に関していえば、
今まで設置したとしょかんを移転、もしくは閉じる活動も始まっている、という事が一番大きな変化でしょうか。

私たちのとしょかんは様々な場所にあります。
その中でも仮設住宅に設置した「としょかん」のいくつかは、その役目を終えようとしています。
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東松島市のひまわり集会所。
このコミュニティは、今年の夏を目途に、集会所の管理が、
地域の方から行政に移ります。
理由は、住民の移住が始まり、住民が減少し、
いずれは自主的な管理が出来なくなるからです。

仮設住宅ではなく、新しい生活の場へ移る。
それ自体はとても喜ばしい事ですが、
一斉に移住が出来る訳ではありません。
少しずつしか土地の整備が進まない地域もあります。

つまり、徐々に減っていく住民の中で、コミュニティを変えなくてはならない時期に来ているという事です。

なので私たちは今、ひまわり集会所を
「仕舞う支援」を行っています。

閉じるタイミングというのはとても難しいものです。
残る人もいる中で、集会所がいきなり閉じるのは厳しい。。
なので、住んでいる人数やニーズに応じて、縮小していく、という少々デリケートな形態をとります。

そして、このひまわり集会所のあるグリーンタウンやもとの応急仮設住宅は、来年秋頃をもって、閉じられることになります。
残念ながら、住民が全ていなくなるから、という訳ではありません。

仮設住宅は当時緊急で建てられたこともあり、
市有地だけではなく、民間の土地も借り上げて建っています。
そして、仮設住宅の住民が少なくなれば、
財政上の点からも、
市有地にある仮設住宅を残し、
残りの仮設住宅は解体が始まり、
そこに住んでいた方々は、市有地に立つ仮設住宅へと
移住します。

好きとか嫌いではなく、
でも住み慣れた仮設のコミュニティから、
また別の仮設のコミュニティに移る、、
そういう方も多く存在します。

そこにはきっと新たな苦労があるのでしょう。

誤解をしてほしくないのは、それが良いとか、悪い、という事を伝えたいのではありません。

少しずつ時間が経っているから、
3年を迎える今だから起こっている事がある、
そして、それは一つではなく、
見えないところでたくさん起こっているという事実。
そして、それは意識しなければ見えない、
という事だけを伝えたいのです。

見えないから、被災地の苦労が過ぎた、と考えず、
見えなくても様々な苦労が存在する、、
そう思ってくださる方が増えるだけでも、地域の方の地道な努力が報われるような気がします。

私は震災を機に、この地域の方々と縁を結びました。
でも、たった3年で、この地域の方の抱える悲しみや苦労を、
すべてうかがい知る事は出来ません。

そんな私たちだからこそ、
無理に記憶を呼び戻すのではなく、
無理に何かをしようと思うのではなく、
今起こっている事がある、その事自体に心を寄せて、
3月12日になっても、
今必要とされることを、今出来る範囲で行っていきたい、、
そう思っています。

これから出来ることを考えるためにも、
明日は石巻で、地域の方とともに祈りたいと思います。

長文にお付き合いいただき、ありがとうござました。.

474冊のおもいやり

栃木県佐野市の城北小学校さまより、「としょかんに届けてほしい」と、子どもたちが持って来てくれた本、合わせて474冊を頂きました。
この小学校で先日講演をさせて頂き、その中で「自分たちのおススメ本や、ご両親のおススメ本も持って来てほしい」とお願いさせて頂いた経緯があります。

そんな話を受けて、こんなにもたくさんの本を集めてくれた子ども達。。集まった本を見ると、最近出たばかりの本から、お料理の本など、様々な種類の本があります。
また、図書カードを持って来てくださったお子さんもいました。

頂いた本は、各地に設置したとしょかんでのローテーションに使うほか、夕張へもお届けしたいと思います。

参加してくれた皆さま、広めて下さった学校の関係者の皆さま、
本当にありがとうございます!

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