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自立のための要件

活動資金のご支援を頂きました!
ヤマダメグミさま
(みんとしょサポーター)

書籍のご支援を頂きました。
高木ちょつさま

ご支援ありがとうございます!

今日は宮城県山元町へ。
としょかんを設置させて頂いた普門寺にお邪魔しました。

ここは沿岸部に近い事もあり、
近隣に住居はありません。
しかし、中心市街地には人が集まることが出来る
場所がない為、
普門寺のご住職は、地域の方に対し
お寺を自由に開放しています。

ここでは、地域がこれから自立していくために
・地域の方が気軽に集まることが出来る居場所づくり
・経済的活動の促進
・カルチャー教室など生きがいづくり
など様々なテーマの話し合いが行われています。

しかし、その自立を阻む要件は
数えればきりがないほどに出てきます。
そして、そのほとんどの原因は、
経済的な問題が常に関連しています。

多くの方が住まいを離れざる得ない状況の中、
残された人々が頑張って地域を盛り上げようとしても、
地域にお金がまわっていない今の被災地。
自立は予想以上に困難なものです。

つまり、
いかにして地域外からの経済活動を呼び込む、
平たく言えば、「いかに外からお金を引っ張って来ること」が出来るか?
という事がとても重要なのです。
しかし地方独特の産業的な構造、津波を受けた設備の回復の遅れなど、
多くの問題により、被災地では魅力的な商品が生まれづらいという
悪循環が今も続いています。

地域の方々は、何よりも自分の生まれ育った場所を愛しています。
なので復興に向けた意欲は人一倍あります。
しかし、この状態が続けばその意欲も削がれてしまう事は
否めません。

私たち「みんなのとしょかん」としても、
地域のコミュニティ再生を支援する事を目的としています。

この地域の方がつくる商品(小物やイチゴ関連商品など)
をネットショップでの販売が出来るようにすることはもちろん、
環境を整え、生産力を向上していただく中で、
ストーリー性のある商品を企画、生産し、
地域での小売りに頼るだけでなく、その商品を全国の企業にPRし、
協働を図りながら、
卸売りなども出来る仕組みを作りたいと考えています。

そんなことを考えながらも、
ご住職曰く
「お寺という場所には檀家さんじゃない人は
やはり来づらいのだろうね。」
とのこと。。
全ての方が気軽に来るには、
もう少し時間が必要なようです。

公的なものはすべて取り壊され、
地域には公民館すらありません。
こういった人たちが気兼ねなく、自由に集える場所が
必要なのかもしれません。


津波により線路が流され、今は復旧のめどすら立たない駅。
現在の状況ではおそらくこの駅が再び利用される可能性は
ないでしょう。
それでもこの地域の人々は、この場所を大切にしています。


駅にあるトイレ。
便器の自動洗浄は使えないので、
ペットボトルに洗浄用の水が準備され、
使用後は自分で流すようになっています。

しかし、
何より素晴らしかったのは、
駅は使えない状況であるにも関わらず、
このトイレはとてもきれいに手入れがなされてあり、
また、ペットボトルの水は、
全て満タンになっていました。
地域の方が常に手入れをされている証拠です。

公共の場所を大切にできる方々がいるこの周辺に、
意識の高い地域の方が気軽に集まる事が出来る、
ちょっと広めのとしょかんが作れたら。。。

もう一つ目標が出来ました。

目標は立てた以上、確実に達成出来るよう、
最大限の努力を払いたいと思います。

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