石巻センター館の広部です。
やたら寒くなってきました。
震災後から今まで、冬になるとユニクロのヒートテックがすごい勢いで売れて、すぐに品切れになっていたのを思い出します。
としょかんも隙間風と闘う季節です。
しかしながら、子供たちは元気・・・。
特に何するでもなく、学校帰りに寄ってくれたりするのですが、
近くにオープンしたコンビニでおでんパックを持っていたのを見て驚きました。
「お前ら、よくそんな一人一つずつおでん買うお金あるな。お金持ちだな。」
「おにいさん、知らないの?汁はただなんだよ?」
「え!?最近のコンビニって、汁だけパッキングしてもらえるのか?」
「うん、でも何か買わないといけないから、3人で僕だけ卵一つ買ったけど。」
「むー、そうだったのか。まあいいや、一口くれ。」
という会話がありましたが、最近の子供たちは、駄菓子屋さんではなくコンビニで、限りあるお小遣いをうまく活用して適応しているんだなあと変に感心してしまいました。
寒い時には、温かいものは体に染みますね。
一口もらって、最近のコンビニは味が馬鹿にできないなあと思っていると、「おにいさんの分ももらってきてあげようか?そこのとしょかんの人の分って言えば、くれると思うよ。」と提案されたので、それは丁寧にお断りしておきました。
マンガも読まず、本も借りず、ゲームもせず、おでんの出汁をすすりに来る。ちょっとだけ図鑑を眺めたりする。図書館としては飲食も含めてどうかという意見もありますが、みんなのとしょかんはこんな感じで良いような気がします。そこへふらっと大人が入ってきて会話が始まります。2階にいると、見ず知らずの大人が、子供たちに片づけをさせる声も聞こえてきます。同じ地域に住む者同士、としょかんで知り合いになった方もいるようです。
ひょっとしたら、恋も始まっちゃうかもしれませんね。