こんばんは、石巻センター館の広部です。
小さなお客さまが増えてきました。
石巻センター館には、水が置いてあります。お湯も出ます。開館当時、貧乏性な私は、としょかんだから水やお湯まで置く必要はないんじゃないか、と言った覚えがあります。その時代表は、「でも、木造のとしょかんだし、寒い日にお湯でも飲めたらほっとするんじゃないかな。防災用の水の備蓄にもなるし。」と言い、設置することになりました。
以来、冬にはおじいさんがほっこりとお湯を飲んで、夏にはおばあさんがのどの渇きに水を飲んで、なんだか昔話みたいな状況になっています。こんな小さなとしょかんに水があるのが不思議みたいで、これも支援なの?とよく聞かれます。時々いたずらに使われてしまってもいますが、子供たちが嬉しそうにぐいっと飲んでいるところをみると、置いて良かったなあと心から思います。
写真の小さなお客様は、のどが渇いた自分の水を用意しているのかと思いきや、「はい、お母さんのぶん!!」という元気な声が、階段を上る私の後ろから聞こえてきました。
たった一杯の水ですが、ほっとしたり、生き返ったり。
みなさまのご支援により、としょかんに置かせてもらえることをありがたく思います。