今日は、石巻での図書館設置の打ち合わせ。
午前中に石巻専修大学の近くにある、
「トゥモロービジネスタウン」に建設された仮設住宅群にお伺い。
ここは、石巻市内でも最大規模の仮設住宅の設置エリアです。
名前が示す通り、もともとはビジネス誘致が目的でしたが、
今回の震災により、空いている区画は全て仮設住宅が設置されました
かなり広大な敷地の中にいくつもの仮設住宅エリアが
存在しています。色のついているエリアは全て仮設住宅を設置した
区画になります。
上記を見ればわかるとおり、仮設住宅の区画の大きさは
様々で、人がたくさん集まるエリアもあれば、
ごく少数の仮設住宅が建つエリアもあります。
ここで問題になるのは、
仮設住宅の規模により
自治組織の発達するスピード、
支援(炊き出しやイベント)の有無、
集会所の利用状況などが大きく変わる事です。
イベントなどを開催したい主催者やボランティアさんは、
当然、人の集まる規模の大きな仮設住宅群や集会所で
開催します。
「じゃあ、みんな規模の大きな集会所のイベントに参加すれば?」
と思うかもしれませんが、回覧板や、情報伝達が無い
状況の中、どの集会所でイベントや支援が行われるという
情報は、とても入りづらいものです。
個人情報ということもあり、
隣近所に住んでいる方の名前も分からない状況の中です。
その中で、図書館というものを設置する為には、
自治組織の存在は不可欠です。
しかし、今回設置を検討している集会所エリアの方々は、
一度顔合わせをした後、会合は開催されていないようです。
それは無関心という事ではないのです。
「何を話して良いかわからない…」
「何をすれば良いのかわからない…」
住民の方の本音です。
行政の方がそれらをサポートする事はありません…
ですので、今回の「図書館設置」ということを、
皆さんが集まるきっかけとして使って頂き、
地域コミュニティの醸成につながれば何よりです。
たまたま、カギが開いていた別のエリアの集会所では、
地域の方々が集まって会合を開いていました。
このエリアも自治組織はまだできていないものの、
少しずつ、人が集まるようになってきたようです。
ちゃっかりお邪魔して、
どのように集会所を活用しているかなど、
お話を伺わせて頂きました。
お菓子もごちそうさまでした…
ちなみに、ここにある仮設住宅のほとんどで、上記のように
天井にテープの貼ってある仮設住宅を見る事が出来ます。
すきま風が入りとても寒いので、テープを貼って風をしのいでいるのです。
建設業者さんもきっと急いで作ったせいもあるかもしれませんが、
ここは東北地方です。
10月3日の予想最低気温は5度です。
当然、冬の寒さはかなり厳しいものです。。。
その後、継続的に支援活動を続けている、
石巻ボランティアベース絆にお邪魔し、
ヒューマンシールド神戸の吉村さんたちと、
今後の展開についての話し合い。
すいません吉村さん、写真借りました…
ここには多くのボランティアの方が滞在し、それぞれの活動を
それぞれの手法で行いつつも、
共同での支援や、情報の共有などを行っています。
被災地でのカーシェアリングや、コミュニティレストランの開設、
仮設住宅での手仕事支援プロジェクトなど、
本当に多くの提案にふれる事が出来ました。
震災から6カ月以上が経過し、
支援の手も少しずつ細くなります。
当然、現地で頑張っているボランティアさんへの支援も
徐々に減りつつある中、どのように継続していくか、
とても重要な時期に差し掛かってきています。
私たちの活動も、
多くの方とのつながりの中で生まれるものです。
被災地で頑張って、その中で得られる彼らの活きた情報は、
私たちの活動に不可欠なものでもあります。
今後は、彼らの活動も時折紹介させて頂きたいと思います。
もし、皆様が興味をもたれるようでしたら、
是非、支援を検討してみてください。