「みんなのとしょかん」プロジェクト |としょかんから始まるコミュニティづくり

今日は亘理町と石巻市に伺う予定でしたが、
石巻市の担当者が風邪でダウンしてしまった為、
急遽予定を変更して、南相馬～相馬経由で亘理町へ向かいました。
南相馬市はかねてより図書館設置のご相談を頂いております。
ある程度概要がまとまってきたので、現状調査。


一番の懸念事項は、震災から7か月近く経ち、
ボランティアさんは減少傾向にありますが、
福島県のそれは顕著です。
以前とは比較できないほど少ない状況にあります。
復旧作業に関わる人影を時折見かける程度でしかありません。

何とも悲しい気持ちになります。
物流も相変わらず厳しい為、
いまだに物資の支援が必要な地域も存在します。
この状態が長く続き、恒常化してしまう事で、
地域の方の意欲を殺いでしまう事が何より心配です。

ただ、その中でもコミュニティカフェを運営したい、とか
地域の活性化を真剣に考えたい、という方も多くいらっしゃいます。
一つでも多く、その様な方々のお手伝いが出来ればと思います。

その後、以前図書スペースを設置させて頂いた
「亘理いちごっこ」さんへお伺い。

今日は、オカリナ教室も行っていました。
亘理町でコミュニティスペースとして罹災証明を持っている方に
無償で食事を提供している「亘理いちごっこ」さん。

11月には「わたりもーる」という「お買いもの天国」を開催されるとのこと。
一過性の娯楽イベントの開催ではなく、
地域の方々の自立支援と、
本当に必要な物資が、本当に必要な方に行き渡る設えの
両立を考えています。

その地域にいて、様々な事象を見ている方々だからこそ
考える事が出来るこの「わたりもーる」。
今後の支援を考える上でとても参考になります。
私たちも、ささやかではありますが、
出来る支援を行いたいと思います。
11月6日。とても楽しみです。

「わたりもーる」について
http://watari-ichigokko.blogspot.com/p/blog-page_06.html

その後、先日図書館を設置させて頂いた、
亘理町公共ゾーンへお伺い。

図書館の床にはカーペットが敷き詰められていました。
近日中に子どもたちが座って読めるように、
子ども用のいすも届くそうです。
ありがたいですね。

利用状況も好評のようです。
いくつかリクエストも頂きましたので、
早急に対応したいと思います。

図書館が設置してある集会所では、
自主的に作られた自治組織の皆さんが、
「秋祭りの」相談をしていました。
自治会費などの収入が無い中、
勿論予算など無い中での秋祭り。

お祭りの案内に、協賛企業の広告を入れ、
広告収入などを使って祭りを設営しようと努力されています。

本当に頭が下がります。

自分たちの地域を、住まう環境を少しでも良くしたいと考え、
様々な方がアイディアを出し合い、実践する。
まちの活性化には、やはり地域に住まう人々の力が
不可欠な事をあらためて感じました。

お祭りは１０月16日。
私たちは綿菓子機や、くじ引きなどを準備させて頂きます。