まもなく、震災より一年が経とうとしています。
被災地に心の安らぎを提供できるような図書館を、
という考えから立ち上げた
「みんなのとしょかん」プロジェクト。
現在では、図書館の設置はもちろん、
図書館を設置し、そこを利用して頂ける様々な地域の人の
意見がもととなり、
図書館という場所に人が集う事で生まれる、
地域のコミュニティの醸成、
趣味や生きがいを持てる為のカルチャー教室の開催、
地域の方々の自立のお手伝いなど、
様々な付加価値が生まれて来ました。
これらは当然一人で考えたものではなく、
被災地の皆様の様々なアドバイスをもとに、
主たる目的は変わらずとも、
その効果や手法は変化してきました。
また、めまぐるしく変わる被災地の状況の中にあっても、
変わらず支援して頂ける、多くの方のお力添えを頂き、
対応させて頂く事が出来ました。
プロジェクトを立ち上げてから、ずっと図書カードなどを支援
して頂いている、板橋区の今井昌和さま。
今月も図書カードを送って頂きました。。
地元足利市で飲食店を経営されている
「仁や」さまは、ツイッターやfacebookで活動をご覧になり、
店で募金を募り、その募金を「みんなのとしょかん」プロジェクトに
支援して頂けました。。
地元企業である、「足利市清掃事業株式会社」、
その社長である今泉さんが自ら、書籍の中で状態の良いものや、
ニーズのあるものを丁寧に選別して頂き、
定期的にお届けしてくれています。
また、廃棄物の放射線量を測るため、会社で使用している
高性能の放射線の線量計を貸して頂ける事になりました。
地域が経済的な自立を図る為に、何らかの起業をする。
その際、地域で食品や加工品を製造、販売したい、となったら、
避けて通る事が出来ない放射能の問題。
正確な情報をしっかりと把握し、発信する事も不可欠だと
考えています。
横浜市にある「徳恩寺」さま。
私たちが図書館を作りたい、と思って色々と帆走していた際に、
声をかけて頂き、書籍の支援はもちろん、コンテナハウスも提供して
頂けるなど、当時何の実績もない私たちに多くの支援をして頂きました。
今も、多くのお力添えを頂いております。
そして、そこから支援の輪を広げて頂き、
田奈コミュニティサポートの土志田さま等の協力のもと、
地域の小学校である、
横浜市立田奈小学校さま、
同じく横浜市立奈良の丘小学校さま等のお力添えを頂き、
本当に多くの支援をいただきました。。。
また、手前味噌な話となりますが、私の会社のスタッフにも、
このプロジェクトを始めるにあたり、様々な迷惑をかけたにも関わらず、
本当に多くの協力を頂いています。。
あるスタッフさんは、設置した図書館で、マンガの「ワンピース」が人気だと
いう事を聞き、子どもさんと一緒に
図書館に飾る、「サウザンド・サニー号」を作ってくれました。
また、図書館の管理備品として使うシールやラベル、
看板もウチにある機械を使って作ってもらっています。。。
図書館の設置は急遽決まったりするので、
無理なお願いをする事も多々ありますが、
遅くまで作業して頂き、
しっかりとしたものを作ってくれます。
いままで、ご支援を頂いた方の人数は500人以上。
そして、今も支援の申し出を頂ける事に、
心から、
本当に心から
感謝申し上げます。
皆さまのお力添えがあって今がある事に、心から感謝します。
私がすべきお礼は、
その多くの方の気持ちを
確実に、必要とされる形で、
被災地にお届けさせて頂く事です。
これからも、皆さまからのご支援は、
必ず、お届けさせて頂きます
先日、パソコンショップでノートPCを複数台購入。
これから始めるパソコン教室の備品です。
3月3日より、
東松島市のひまわりコミュニティの仮設集会所にて
パソコン教室を開催する事になりました。
その後も石巻センター館、および各地で随時開催する予定です。
基本的に1回2時間、5回コースで、
パソコンの基本操作、ワードの入力を学びます。
テキスト代が500円かかりますが、
これは受講者に負担して頂きます。
教えて頂けるのは地元のパソコン教室の講師です。
時間が経ち、ニュースなどでも被災地の事を触れる事は
少なくなりました。。
とは言え、事態が好転している訳ではありません。
むしろ失業給付金の延長期間も終了し始め、
東北3県で、6万人以上いた失業保険受給者の再就職先は
満足に無いのが現状です。
これらの状況をメディアやボランティアなどに頼って、
誰かが伝えてくれるのを待つのではなく、
地域の人が、自ら発信していく事はとても重要です。
その中で、被災地の仮設住宅で暮らす方が、
ブログやインターネットなどを使って、
自ら情報を発信していく事が出来れば、
それは被災地のいまを伝えるとても大切な情報源となります。
しかし、現状では高齢者の比率が多い中、
満足にパソコンを触れる人がいないのが現状です。
そういった問題が少しでも解決できるよう、
皆さまの支援を具体的な形に変えて、
出来る事からはじめていきたいと思います。
本当にありがとうございます。。。
みんなのとしょかん様
このたび、海洋生物フォトブック”Wonderful Water Planet” 50冊の寄贈を受けていただき、また、東北・関東大震災のいくつかの被災地に本を届けていただきまして心より感謝申し上げます。私のウェブサイト上でも、Newsのページにその旨をご報告し、みんなのとしょかん様のウェブサイトをリンクさせていただきました。
http://www.ocean-lovers.org/news/
本当にありがとうございました。船越なを子